日本酒、焼酎にワイン…庄内地域のおいしいお酒

2020.04.08

数多くの蔵元がある山形県。中でも米どころ庄内平野や豊かな雪解け水に恵まれる庄内地域は酒造りに適した自然環境に恵まれています。そんな庄内の酒をもっと知ることができるスポット等をご紹介します。日本酒はもちろん、おいしいワインや焼酎、おつまみも登場しますよ!

日本酒を飲むならその歴史も知りたいという人におすすめなのがこちら。とても見やすい施設なので、日本酒ビギナーでも楽しめますよ。

【出羽ノ雪酒造資料館】

鶴岡市の地酒「出羽ノ雪」を醸造する「渡會本店」の施設。城下町・鶴岡市大山地区は、かつて「東の灘」と呼ばれた酒蔵の町。こちらではその歴史を示す古文書や酒造りの道具など、貴重な資料を展示しています。酒蔵見学や利き酒コーナーもあり、庄内地域の酒を知るにはぴったりのスポットです。

≪基本データ≫
店名:出羽ノ雪酒造資料館
住所:〒997-1124 山形県鶴岡市大山2-2-8
アクセス:山形自動車道鶴岡ICから車で10分、JR鶴岡駅から車で20分
電話:0235-33-3262(株式会社 渡會本店) 
駐車場:10台
駐車料金:なし
時間:8時45分から16時30分
定休日:1月1日~3日
料金:入館料1人100円、団体(20人以上)80円、子ども無料

【酒造資料館 蔵探訪館】

港町・酒田の酒「初孫」で知られる東北銘醸の資料館。ほのかな酒の香りに迎えられるエントランスから、醸造工程をパネルで分かりやすく紹介する展示室、お待ちかねの利き酒コーナーなどもあり、見て、聞いて、飲んで、酒の歴史と魅力に触れることができます。

≪基本データ≫
店名:酒造資料館 蔵探訪館
住所:〒998-0114 山形県酒田市十里塚字村東山125-3
アクセス:日本海東北自動車道庄内空港ICから車で15分、JR酒田駅から車で15分
電話:0234-31-2320
駐車場:10台
駐車料金:無料
時間:10時~16時30分
定休日:月曜、12月2日~1月20日冬季休館
料金:入館無料

酒まつり

  • おいしい食の都庄内 酒まつり
  • 庄内酒まつり~やまがた芳醇~
  • 大山新酒・酒蔵まつり

多くの蔵元がある庄内地域では、お酒にちなんだ祭りも数々開催されています。お酒と一緒に地元の味覚を楽しめますよ。

【庄内酒まつり~やまがた芳醇~】
庄内地域にある18の酒蔵が一堂に会する、夏の一大イベント。地域を囲む山々からの雪解け水で醸す130種類以上のお酒を楽しむことができます。地域の食を楽しめるブースでは、特産の枝豆などがズラリ。ステージイベントも開催される盛りだくさんな1日です。
≪基本データ≫
会場:山形県鶴岡市JA全農山形鶴岡倉庫
住所:〒997-0031 山形県鶴岡市錦町1
アクセス:JR鶴岡駅から徒歩1分
電話:0235-25-2111(庄内酒まつり実行委員会)


【酒の酒田の酒まつり】
1月と5月に開催される一大イベント。1月は酒田の冬の風物詩・寒鱈まつりに合わせて開催。5月は酒田まつりのにぎわいと共に美酒を楽しめます。酒田市、遊佐町、庄内町にある9の酒蔵が集合し、まつりを盛り上げます。お酒の試飲は1杯100円。新酒をどこよりも早く楽しめるとあって、たくさんの人が訪れます。
≪基本データ≫
会場:山形県酒田市酒田中央公園
住所:〒998-0044 山形県酒田市中町1-8
アクセス:日本海東北自動車道酒田中央ICから車で10分、JR酒田駅から徒歩15分
電話:0234-26-5759(酒田市交流観光課)


【おいしい食の都庄内酒まつり】
庄内地域の美酒と美食を堪能できるイベント。地域にある18の酒蔵のほか、山形県内全蔵元のお酒が試飲、購入できるのが大きな魅力。会場内の屋台では、庄内の芋煮や酒田のラーメン、庄内浜でとれた魚介の浜焼きなど、地元の味覚を存分に味わえます。
≪基本データ≫
会場:山形県酒田市中町モール
住所:〒998-0044 山形県酒田市中町2
アクセス:JR酒田駅から徒歩20分 ※庄内空港より酒田方面シャトルバスあり
電話:0234-26-5759(酒田市交流観光課)


【月山ワインまつり】
朝日地域の特産品、山ブドウで作る「月山ワイン」の発売を記念して開催されるイベント。山ブドウジュースもあり、ハンドルキーパーも楽しめます。樽ごと会場に設置されるワインやジュースはすべて飲み放題。フレッシュなブドウの香りがたまりません。
≪基本データ≫
会場:山形県鶴岡市鶴岡公園緑地
住所:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町4
アクセス:JR鶴岡駅からバスで5分
電話:0235-64-3000(JA庄内たがわ)


【大山新酒・酒蔵まつり】
鶴岡市の大山地区で、新酒の時期に合わせて毎年開催される人気のイベント。酒蔵めぐり券を持って巡るのは羽根田酒造、渡曾本店、冨士酒造、加藤嘉八郎酒造。この日だけ特別に入ることができる蔵で作りたての新酒を試飲できます。同日、四酒蔵の大吟醸など高級銘柄を楽しめる「大山四蔵厳選八種飲み比べ」、小料理と銘酒を味わえる「大山新酒を楽しむ会」も開催されます。
≪基本データ≫
会場:羽根田酒造、渡曾本店、冨士酒造、加藤嘉八郎酒造
住所:〒997-1121 山形県鶴岡市大山
電話:0235-33-2117(大山新酒・酒蔵まつり実行委員会事務局)
料金:酒蔵めぐり:前売入場券1,600円、当日2,000円(なくなり次第終了)/大山四蔵元厳選八種飲み比べ:前売入場券1,500円/大山新酒を楽しむ会:前売入場券3,500円 ※すべて先着順、売り切れ次第終了

購入するなら…

旅のお土産にはぜひ庄内のお酒を。紹介するスポットは、お酒はもちろん地場野菜や銘菓などがそろうほか、休憩もできるのでおすすめです。

【酒田夢の倶楽】
現役の米保管倉庫として使用されている山居倉庫の2棟を改修して作った観光物産館。酒田のお土産や産直品の販売、食事処もあります。別棟の庄内米の歴史を紹介する「庄内米歴史資料館」を見学したり、晴れた日には山居倉庫の裏手にあるケヤキ並木を眺めながらオープンテラスで過ごすのもおすすめです。
≪基本データ≫
店名:酒田夢の倶楽
住所:〒998-0838 山形県酒田市山居町1-1-20
アクセス:日本海東北自動車道酒田ICから車で15分、JR酒田駅から車で5分
電話:0234-22-1223 
駐車場:普通車27台、大型3台
駐車料金:なし
時間:9時~18時
定休日:1月1日


【庄内観光物産館 ふるさと本舗】
庄内みやげや物産品が豊富にそろう「銘品館」を中心に、庄内浜の新鮮魚介が並ぶ県内有数の大型鮮魚センター「おさかな市場」、金華豚の豚汁やかば焼きなどを味わえる「平田牧場 鶴岡庄内観光物産館店」などがある土産物施設。山形自動車道鶴岡ICそばとアクセス抜群。火の見櫓(やぐら)が目印です。
≪基本データ≫
店名:庄内観光物産館 ふるさと本舗
住所:〒997-0851 山形県鶴岡市布目字中通80-1
アクセス:山形自動車道鶴岡ICから車で1分、JR鶴岡駅から車で10分
電話:0235-25-5111 
駐車場:200台
駐車料金:無料
時間:9時~18時
定休日:なし


【なんでもバザールあっでば】
JR余目駅すぐ「庄内町新産業創造館クラッセ」内の物産店。地元生産者が卸す新鮮な野菜や花、地酒、米。スイーツや工芸品まで、庄内町のものが幅広くそろいます。特に春はとれたての山菜も並ぶのでおすすめです。
≪基本データ≫
店名:なんでもバザールあっでば
住所:〒999-7781 山形県東田川郡庄内町余目字沢田108-1
アクセス:山形自動車道庄内あさひICから車で30分、JR余目駅から車で1分
電話:0234-42-1777 
駐車場:50台
駐車料金:なし
時間:9時~22時
定休日:1月1日


【道の駅鳥海ふらっと】
名峰鳥海山を望む遊佐町、国道7号線沿い秋田県境にある道の駅。ファストフード、ラーメン「道の駅」、ベーカリー工房「ほっほ」はドライブ中の休憩スポットにぴったり。鮮魚直売所「元気な浜店」では、1年を通して人気の銀ガレイなどの浜焼きなどを販売しています。
≪基本データ≫
店名:道の駅鳥海ふらっと
住所:〒999-8531 山形県飽海郡遊佐町菅里字菅野308-1
アクセス:日本海東北自動車道酒田中央ICから車で30分、JR吹浦駅から車で2分
電話:0234-71-7222 
駐車場:213台
駐車料金:無料
時間:9時~18時※直売所は17時まで
定休日:12月31日、1月1日

庄内地域には、地酒だけでなくご当地ワインに地ビール、焼酎とさまざまなお酒があります。どれも原料や製法にこだわった特別な味わい。自宅用はもちろんのこと、おみやげにも大変喜ばれる逸品です。

庄内で作られる山ブドウのワイン、米のビール、サツマイモの焼酎。運が良ければ数量限定のものも購入できます。


【ワイン】
野生の山ブドウで作る山ブドウ酒から生まれた月山ワインが誕生したのは昭和54年。現在は100を超える生産者が山ブドウを生産し、ワインの原料となっています。濃い果実味と深みがありながら素朴な味わいは、どんな料理にも合わせやすいと評判です。

【ビール】
山形県産米・つや姫を使用したビール「プリンセスエール」。フルーティーで、ほんのり広がる米の香りと甘みで飲みやすいのが特徴。毎月約600本限定製造です。つや姫の先祖となる米「亀の尾」を使用した「タートルエール」もおすすめ。香ばしさと米の甘みを感じる軽快な味わいが魅力です。

【焼酎】
山形県遊佐町産のサツマイモと米で作る特産焼酎「耕作くん」。すっきりとしたクセのない飲み口は女性にも人気。毎年約3,600本の限定生産というとても貴重な焼酎でもあります。
  • 孟宗汁
  • 岩ガキ
  • はたはたの湯上げ(提供:庄内浜文化伝道師協会)
  • 弁慶飯

地のお酒には、やっぱり地元の料理がぴったり。季節ごとに海と山の恵みを味わえる庄内地域の郷土料理はどれも魅力たっぷりです。

【孟宗汁(春)】
孟宗(もうそう)汁とは、「孟宗筍(もうそうだけ)」と呼ばれるタケノコと酒かすを使ったみそ汁のこと。庄内地域のタケノコの旬はGW頃から。毎年開催される5月20日の「酒田まつり」と25日の「鶴岡天神祭」に登場するごちそうとしても欠かせないメニューです。柔らかく甘みがある庄内地域の孟宗筍を一度食べてみてください。

【岩ガキ(夏)】
6~8月中旬頃に旬を迎える庄内地域の岩ガキ。庄内地域の岩ガキはほとんどが天然もの。プリプリの身とミルクのようなうまみが口いっぱいに広がる夏のごちそうです。夏休みに庄内地域を訪れる際には、ぜひ岩ガキを食べてみてください。

【ハタハタの湯上げ(冬)】
ハタハタを茹でて醤油で食べる、庄内地域の郷土料理。新鮮なハタハタが手に入る冬、食卓にたびたび登場していたもの。おろしショウガや七味、レモンなどをしぼるお店もあります。ぶりこと呼ばれる卵もおいしいです。
(写真提供:庄内浜文化伝道師協会)

【弁慶飯】
「弁慶めし」は、青菜漬けで包んだみそおにぎりをあぶった庄内地域に古くから伝わる郷土料理。青菜漬けを巻いてから焼くお店、みそおにぎりを一度焼いてからさらに青菜漬けを巻いて焼くお店と、作り方はそれぞれですが、どちらも香ばしさが食欲をそそります。


素材の味を生かした庄内の味覚。多くの居酒屋などで提供されているので、立ち寄ってみてください。こんな肴を囲んでの飲み比べも楽しいですね。



日本酒にワイン、ビールに焼酎…大地の恵みで育まれたお酒がそろう庄内地域。その土地のことや歴史を知って飲むお酒の味はまた格別です。庄内の思い出に、お土産に、上質なお酒はいかがですか。