山形県のもう一つのソウルフード「ラーメン」
庄内の代表は日本一のご当地ラーメン「酒田のラーメン」!

2023.10.30

ご当地ラーメンが各地にあり、実はラーメン激戦区の山形県。ここ庄内のご当地ラーメンと言えば「酒田のラーメン」。
地域で長く愛されてきた食文化を認定する文化庁の「100年フード」にも認定されたほか、2023年に開催された「日本ご当地ラーメン総選挙」で見事、全国1位に輝きました!
プルプル、モチモチの中細ちぢれ麺と魚介系スープの旨みが自慢の日本一の「酒田のラーメン」をぜひご賞味あれ!

山形県民ってラーメン消費量日本一って知ってました!?実は人口当たりの店舗数も日本一なんです!

実は山形県はラーメン消費量日本一のラーメン王国。お客さんが来たら出前でラーメンが定番の家庭もあるほど!?しかも、人口当たりの店舗数も日本一の激戦区。県民のほとんどは行きつけのラーメン店があると言ってもいいほどのラーメン好きなんです。ぜひ県民に「あなたのおすすめのラーメン店はありますか?」と聞いてみてください。おそらく即答できると思いますよ!

ラーメン県そば王国やまがた

県内各地に数多くのご当地ラーメンがあるほか、そば処としても知られる山形県は、まさに「ラーメン県そば王国やまがた」!
庄内の様々なおいしい麺をご紹介

山形県は内陸と日本海側で文化が違う 日本海側を代表するラーメンはずばり!「酒田のラーメン」

山形県は県を縦断する出羽山地(鳥海山や出羽三山)を境に庄内地方、内陸地方と2つに分かれていて、気候や方言も違えば食文化もまったく違う変わった県。山形県民のソウルフードでもある芋煮でもまったく違った食文化が。庄内では味噌味に豚肉なのに対して、内陸の芋煮は醤油味に牛肉とまったくの異文化。

ラーメンもその一つで庄内を代表する酒田のラーメンは、湊町だけあってトビウオや昆布、煮干しなどの魚介系ダシの効いたすっきりとしたスープがベースの正統派醤油ラーメン。その魚介系スープとアクを丹念にとった豚コツや鶏ガラ等の動物系ダシを合わせることで旨みたっぷりのスープができあがり。透き通るほどきれいなスープは脂分も少なく、さっぱりとした味わいの中に魚介ダシの何ともいえない旨みが。一口飲めば口いっぱいに芳醇な魚介の旨みが広がります。

麺作りはラーメンの基本!自家製麺率が日本一!驚愕の8割越え!

酒田のラーメン、最大の特徴は自家製麺であること。全国の自家製麺率の平均は2割ほどですが、酒田のラーメンはなんとその4倍!驚きの自家製麺率は8割超と日本一。原料の小麦にもこだわり数種類もの小麦をブレンドし麺を作っているお店も。
中細のちぢれ麺がほとんどで、手でもんで縮れさせたり、鉄棒を使った独自の製麺方法があったり、讃岐うどんのように足で打ったり、数日寝かせるところもあり、麺のバリエーションは酒田のラーメンの醍醐味。あなた好みのお気に入り麺がみつかるかも!?

小麦粉に対して水の比率が高いのでプルプル~

麺をつくる時に小麦粉100に対する水の比率を加水率といいますが、この加水率は30~35%が一般的。それに対して、酒田のラーメンはほとんどの店が約40%を超える多加水麺。
その最大の特徴は、プルプルした中にモチモチの食感があり柔らかく延びにくいこと。多加水麺は、冬場など気候によって加水率を変えたり微妙な調整が必要なため職人技が必要とも。長年の経験と勘による見極めが重要とされています

一杯のラーメンに対する麺の量は全国最大級!替え玉無しも財布にやさしい!

全国のラーメンの中でも麺の量が多いのも酒田のラーメンの特徴の一つ。100g~160gが一般的な量に対して、酒田のラーメンは普通盛りがなんと200g~220gとボリューム満点!受け継がれたこだわりの自家製麺を思う存分味わってもらいたいという思いから、この量になったそう。
あっさりの醤油スープに絡まるように作られるちぢれ麺はツルツルと食べやすく、多加水麺は消化にもいいから不思議と食べられちゃう美味しさなんです!家族連れならお子様とシェアできるし、たっぷり食べられ心もお腹も満足間違いなしですね♪

ツルっ!トロっ!薄皮のワンタンも忘れないで

透き通るくらい薄い皮が特徴の自家製ワンタンはファンも多く、スープと麺の相性もばっちり。ツルふわの食感で口に入れるととろけるほどで、一度食べたら忘れられないほどの美味しさです。各店のワンタンも個性があるので食べ比べてみるのもおすすめですよ。

酒田のラーメンを代表する名店たち

先代の思いを受け継ぎ毎日お客様に最高の1杯を作り続けている名店たち12店をご紹介!各店こだわりの酒田のラーメンを召し上がれ♪