山から里へ、そして里から日本海へ・・・巡りめぐる湧水・名水の数々
2018.12.25鳥海山、月山に囲まれた庄内。その山の恵みは山菜だけじゃないんです。山に降る雨や雪は春になると冷たい雪解け水となり豊富な水を里に届けてくれます。そんな山の恵み湧水を汲めるスポットやマイナスイオンたっぷりの滝がいっぱい。ココロもカラダも癒される湧水・名水めぐりにでかけませんか?
鳥海山の麓に湧水スポットが多いワケ
気軽に湧水めぐりにでかけませんか?
鳥海山の玄関口、遊佐駅周辺には湧水スポットが15ヵ所も。その他にもたくさんの自噴の井戸があり、その数なんと300ヵ所以上とも!? それだけ豊富に水が湧き出ていて、地元の人には欠かせないものになっているんですね。ぜひ街歩きして豊富な湧水に触れてみませんか?
水汲み人気NO1 胴腹滝
水を汲むならここ! 鳥海三神の水
農林漁業体験実習館「さんゆう」の目の前に整備されている鳥海三神の水(ちょうかいさんしんのみず)。7ヵ所のパイプから常に冷たい水が勢いよくでています。駐車場も広くすぐ側に駐車できるので、水を汲みたい方におすすめ。県外からも多くの方が訪れて行列ができる日もあるほど。「さんゆう」の食堂では、地元で栽培したそば粉と湧水で打った風味もコシも強い金俣そばを味わえます。鳥海山の伏流水を使って打った蕎麦は格別!(食堂は土日祝日のみ営業)
エメラルドグリーンの神秘的な池 丸池様
清流に咲く可憐な花 牛渡川の梅花藻
丸池様のすぐそばを流れる牛渡川。川岸から水が湧き出ている場所があり、鳥海山の湧水がポコポコと湧き出ている場所が見つかります。そんな清流にしか咲かない花「梅花藻(ばいかも)」はぜひ見ていただきたい。川底に映えた藻から梅の花に似た可憐な白い花が咲き、藻と一緒に浮かび上がってきます。藻の新緑に映える小さくてかわいい花は必見ですよ!(梅花藻の見ごろ:6月下旬~7月上旬)
海底にも水が湧き出る 釜磯海岸
湧水のおかげでミネラルたっぷり 天然岩ガキ
牡蠣の旬は冬って思っている方がほとんどですよね?海岸の岩に張り付いて育つ庄内の天然岩ガキは6月~8月の夏が旬なんです。
岩ガキはもともと旨みをたっぷりと蓄え、身も太って甘いのが特長ですが、庄内の岩ガキは一味違います。なんといっても鳥海山の冷たい伏流水のおかげで、ミネラルをたっぷり含み身がぷりっと大きく一口では食べきれないほどの大きさに。一口ほおばれば「これでもかっ!!」というほど岩ガキの甘みが口いっぱいに広がることでしょう。
道の駅鳥海「ふらっと」やさかた海鮮市場などで食べられます。もちろんその場で剥いてくれますよ。(1個500円程度~)
断崖絶壁から落ちる迫力満点の直瀑 玉簾の滝
不動の滝 別名「開運出世の滝」
酒田市内から玉簾の滝に行く途中にある不動の滝にもぜひ立ち寄って。別名「開運出世の滝」と言うだけあって見るだけでご利益がありそう! ゴツゴツとせり出した岩肌を分かれながら落ちていく流れが印象的(落差約15m)。駐車場は産直どんでん畑を利用して。駐車場より徒歩約3分。
迫力満点の瀑声 一ノ滝
2つに分かれて落ちる美しい滝 二ノ滝
二ノ滝氷柱トレッキングツアー
厳冬期の2月になると二ノ滝は滝全体が凍りつき巨大氷柱の滝ができあがります。氷柱に近づくと青く不思議な色になっていることに気づかされます。滝つぼも凍ったときは滝の裏側までみることもできますよ。片道徒歩で約2時間かかりますが、スノーシューの貸し出しもあり、ガイドも同行しますので初めての方でも安心ですよ。銀世界広がる冬ならではの景色を見に訪れてみませんか?(要予約)
新緑・紅葉の名所 七ツ滝
出羽の古道 六十里越街道トレッキング
かつて湯殿山・月山への参詣道として栄えた六十里越街道。七ツ滝もその古道沿いにありますが、その他にも見どころがたくさん!龍神様によく似た形の龍神ブナ、千手観音のように大きく枝を広げた千手ブナ、ブナのトンネルが約50mも続く大堀抜(おほのぎ)など・・・。初心者コースから本格的な2泊3日コースまでどなたでも古道歩きが楽しめます。
おすすめは船上から 白糸の滝
ランチやお茶をしながら滝鑑賞 白糸の滝ドライブイン
白糸の滝の対岸にある白糸の滝ドライブインは、最上川をはさんで白糸の滝の全景を見ることができる撮影スポット。一面ガラス張りで眺望抜群のレストランの中には真向いに滝を見ることができる隠れた撮影スポットが。食事のあとはぜひここで記念撮影をどうぞ。もち米と小豆を一緒に煮た郷土料理「いとこ煮」をのせたソフトクリームやフルーツをたっぷり使ったパフェや自家製ケーキなどスイーツも充実。売店やパーラー白糸の滝でティータイムはいかがですか?