日本海最北の島 飛島
2018.12.25飛島は山形県酒田市の北西方向に39kmの日本海上に位置する山形県唯一の離島です。島全域が国定公園(鳥海国定公園)になっており、島ならではのウォーキングやバードウォッチング、釣りや海水浴が楽しめます。豊かな自然が育まれた島内には天然記念物が10ヶ所存在。
港に降り立つと、島独特の空気感があなたを包みます。コンビニやスーパー、信号機はありませんが、ここに魅力を感じて毎年訪れるリピーターも多数!
ぜひあなただけの楽しみ方を見つけてみましょう。

飛島で離島ならではの「海」と「山」を楽しむために、まずは定期船をチェック!
所要時間は約1時間15分。運航頻度は1日1~3便となっています。
1航海の出航時刻は午前9時30分で庄内空港からのアクセスもばっちりです。また1航海での滞在時間は2時間半あり、港から舘岩、塞の川原などゆっくり楽しむことができますよ。
帰りの便は酒田港着が午後3時となっているので、飛島散策のあと酒田に戻って山居倉庫でお土産を買う時間も増えました。
計画的にコースを組んで楽しむか島内で宿泊してゆったりと島を満喫するか、運行カレンダーをまず確認しましょう。
日本海の北にある島なのに年平均気温は12℃以上とあたたかく、さまざまな花が咲き、バードウオッチャー憧れの渡り鳥もたくさん訪れます! 穴場ビーチに釣りスポット、ミステリアスな洞窟など、遊び方はいっぱいですので宿泊での滞在をおすすめします!
※往復運賃:大人4,280円(中学生以上) 子ども(小学生・幼児)2,140円
※支払いは現金のみ

山形県唯一の離島「飛島」を満喫する5つの過ごし方
①トビシマカンゾウは必見! 花を見ながら「飛島」散策。
飛島は、もちろんタクシー・バスなどはありません。徒歩・レンタル自転車での散策となるため、とびしまコンシェルジュに島内ガイドをお願いするのもおススメです!
とびしまコンシェルジュ
電話:0234-96-3800
トビシマカンゾウは見て楽しむだけじゃない!?
飛島では3月頃にトビシマカンゾウの新芽を乾燥、ぬか漬けなどにして保存食にしたり、6月頃に咲く花を採取して塩蔵して食べています。 またかつては枯れた葉で草履を編んだり、茎に蝋を塗ってマッチの代わりにしたりなど、見て楽しむだけでなく余すところなく活用される身近な存在でした。(飛島は島内全てが国定公園になっているので植物の採取は禁止されています。採取可能なのは島民の慣習法による場合のみです)
②野鳥の宝庫「飛島」でバードウォッチングを楽しもう。
どんな野鳥がいる?? 島に着いたら事前にチェックも。
飛島の港近くにある「島のミューゼアム澗(にま)」には、渡り鳥の写真が多数飾られています。どんな野鳥がいるの? バードウォッチングはしたいけど時間がないという人は立ち寄ってみては?
③大物釣りは「飛島」で。宿に泊まって釣り三昧。
飛島遊漁船業協議会(旅館おばこ)では、飛島を訪れる観光客用に様々な釣り体験が楽しめるコースを用意しています。飛島をぐるりと一周する漁船タイプの遊覧船から、磯渡し、沖釣り船、その他イカ釣り体験なども。飛島にある「旅館おばこ」は網元直営の漁師が経営する旅館なので、釣り船の相談はもちろん地場の新鮮な海の幸も楽しめるので泊まって釣り三昧はここで決定!
気軽に手軽に釣り体験!
勝浦港の南岸にある「釣り桟橋」では桟橋の上から釣りを楽しむことができます。 釣り竿のレンタルもできるので親子で手軽に釣りを楽しみたい場合はこちらがおすすめです!
④夏の海水浴は飛島で! 混雑知らずの天然プライベートビーチ!?
海開き期間は約一ヶ月ですが、平日は訪れる人が少ないのでプライベートビーチ気分で楽しめます。
➄飛島の不思議スポット巡り。伝説や昔話から読み解く島の歴史。
※ここの石は持ち出すと良くないことが起こるといわれているため、決して石を持ち帰ってはダメ!
他にも屋島、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の武者たちが海上に活路を求め船で北上し飛島に漂着。追っ手から逃れるため落ちのびる船中で最後を遂げた武者たちを葬り、漁具に持ち替えた刀剣、甲冑を埋めた場所と伝えられている「源氏盛・平氏盛」。古くから神聖なところとされ、平安時代の人骨や土器が多数出土した謎の洞窟「テキ穴」。海賊の砦だったとも言われている舘岩にある古代の絵文字が刻まれているとされる謎の「刻線刻画石」。西方沖に浮かぶ烏帽子群島には、かつて飛島を訪れた弘法大師が、離れ島の不便を哀れんで島と本土の間につくった橋が崩れ、その橋桁が流れ集まったものだという伝説が残る「材木岩」など、たくさんの不思議スポットが点在しています。
こちらも、とびしまコンシェルジュに島内ガイドをお願いするのもおススメです!

飛島での食事
※「しまかへ」の営業期間は、毎年4月28日~9月下旬頃
島の食材を使ったラーメンが食べられる西村食堂とほんま食堂。
島の名産トビウオからとった出汁で作るラーメンが食べられます。西村食堂の「島のラーメン」にはトビシマカンゾウの花の塩漬けがトッピング!

飛島での宿泊
冬期休業期間:例年11月~4月(要問い合わせ)
民宿:1泊2食7,500円~
旅館:1泊2食8,000円~
※昼食は別途予約必要。カード支払い無。
■旅館
港旅館:0234-96-3103 酒田市飛島字勝浦乙1-110
旅館おばこ:0234-96-3036 酒田市飛島字勝浦乙132-19
旅館おらが海の家:0234-96-3123 酒田市飛島字勝浦乙157
中央旅館:0234-95-2036 酒田市飛島字勝浦甲36
沢口旅館:080-2805-5686 酒田市飛島字勝浦甲73
■民宿
民宿 波止場荘:0234-96-3178 酒田市飛島字勝浦乙7-13
民宿 美島屋:0234-96-3110 酒田市飛島字勝浦乙7-7
民宿 みのり荘:0234-95-2153 酒田市飛島字勝浦乙152
民宿 大福:0234-96-3132 酒田市飛島字勝浦乙153
民宿 勝浦荘:0234-96-3151 酒田市飛島字勝浦甲104

飛島に行きたいけれど・・・時間が無いという人に!
・営業時間
【通 常】17:00~23:00(LO22:30)
【金/土/祝前日】17:00〜25:00(LO24:30)
・定休日:水曜日
・電 話:090-7070-1075
酒田港のフェリー乗り場で海鮮を楽しむ!
酒田港のフェリー乗り場にある「さかた海鮮市場」の二階にある「食事処 海鮮どんや とびしま」では、目の前に広がる日本海と酒田港を眺めながら、庄内の海の味覚を楽しめます。定期船とびしまを見ながら飛島に行ったつもりで庄内浜でとれた旬の魚を!