<ブラタモリコース3> 飛島の自然をたっぷり感じる旅

1泊2日コース 船、徒歩

かつて「日本の中心!?」と言われるほど繁栄した北前船の寄港地、酒田。酒田港が風や潮の流れが強く入港できないに避難港として利用されていた離島・飛島。そんな飛島の火山活動でできた特徴的な地形を見て、酒田が北前船の寄港地として栄えた当時の風景を想像してみませんか?
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酒田港から定期船「とびしま」で約1時間15分

1

勝浦港

北前船の避難港

本州から約30km離れた孤島・飛島は、吹きざらしで風の影響を受けやすいという弱点がありながらも西廻り航路の出発点となり繁栄した酒田港を支えた島。
巨大な岩(舘岩)と島の本体に囲まれ入り江になっている勝浦港は、波や風を遮ることができるため酒田港の風待ち潮待ち港としての役目を担いました。酒田港に年間3,000隻も立ち寄った北前船ですが、多い年にはそのうちの500隻を超える船が飛島に停泊したのだそうです。

徒歩で約15分

2

舘岩

北前船の避難港 勝浦港を一望

飛島は海底火山の活動でできた島。島の南端にそびえる舘岩は火山岩の一種である流紋岩でできた一枚岩で、硬い岩石のため浸食されにくく巨大な姿を今に残しています。崖上からはかつて北前船の停泊でにぎわった勝浦港が一望できます。 また、ウミネコ繁殖地として国指定天然記念物ともなっています。

徒歩で約20分

3

海岸遊歩道:ローソク岩・マンモス岩

自然作り上げた貴重な景観

島の西海岸にある遊歩道は、およそ900万年~1300万年前に噴出した溶岩が固まってできた荒々しい景観が広がり、海底火山と波の浸食によって作られたさまざまな形の岩や、地表に顔を出した古い断層を見ることができます。ローソクの形に似たローソク岩や鼻のところをくぐれるマンモス岩など、自然が作り上げた奇岩が遊歩道散策を楽しませてくれます。

徒歩で約5分

4

ゴトロ浜

かつて海の底にあったことを実感

波に削られてできた20mもの崖があり、海底火山から噴出した火山弾と火山灰が交互に堆積し数千にもおよぶ層になっています。太古の昔、飛島が海の底にあったことがよく分かります。

徒歩で約20分

5

宮谷タブノキ林

温暖な気候のおかげで大きく成長

酒田市指定天然記念物になっている宮谷タブノキ林。飛島が植生の北限といわれています。西日本を代表する常緑広葉樹ですが、飛島の気候は対馬暖流の影響を受け温暖なため、背の高いタブノキが数多く自生。保水力に優れた常緑樹のタブノキが森を豊かにし、川がなく真水の確保が難しい飛島を潤しています。

徒歩で約5分

6

遠賀美神社(おがみじんじゃ)

海の神様 龍神様を祀る神社

飛島では年貢をイカで収めるほどのイカの名産地でした。そのイカの豊漁を祈願した神社ともいわれています。社殿にはよく見るとイカと鯉の彫刻が。イカ+鯉で「イカ来い!」と願掛けしているそう。
島の西沖約2kmにある御積島の洞窟が本殿。光輝く龍の鱗のような形状の岩壁があり龍神様を祀っています。

旅館・民宿泊

7

遊覧船

沖合に浮かぶ島を船上から見上げよう

飛島沖合にある御積島や烏帽子群島へは遊覧船(漁船タイプ)がおすすめです。火山活動と日本海の荒波によって浸食された独特な地形を間近にみることができます。(宿泊の旅館・民宿に要予約)

【烏帽子群島・御積島周遊コース】
・時間 40分~50分
・料金 直接、旅館・民宿へお問合せください。
・お申込み 
 宿泊の方:お泊りの旅館・民宿へお申し込みください。
 日帰りの方:村井商店 0234-95-2155(8月のみ運行)     

《申込が可能な旅館・民宿》
・沢口旅館 080-2805-5686  
・おらが海の家 0234-96-3123  
・みのり荘 0234-95-2153 
・旅館おばこ 0234-96-3036 

約40分~50分

8

烏帽子群島(えぼしぐんとう)

熔岩が冷えて固まった鉛筆のような岩

島の西方沖に浮かぶ烏帽子群島は火山岩でできた島々。熔岩がゆっくりと冷えて固まったときにできる六角形の柱状の岩石(柱状節理)がたくさん見られ、地元では「材木岩」とも呼ばれています。磯釣りやスキューバダイビングのスポットとしても人気です。

9

御積島(おしゃくじま)

北前船の船乗りも信仰

烏帽子群島の隣に位置する御積島は粘り気の強い溶岩でできた島。北側にある洞窟の内部は黄金色に輝くうろこ状の岩壁に。そのため龍が住む神秘的な場所として、北前船の船乗りや島民に信仰されてきました。今も女人禁制の島として崇められています。うろこ状の岩壁になった要因はウミネコが関係しているとも言われています。

西村食堂で無料観光自転車を借りる
自転車で約5分

10

テキ穴

島の不思議スポット

人が1人通れるくらいの狭い穴がつづくテキ穴。中はひんやりと暗く、異質な空間。 1964年(昭和39年)に平安時代の人骨と土器類が発見された洞窟遺跡です。人骨は22体分あり、共に出土した土器類から平安時代と推定されます。
しかし、なぜここに住んでいたかは謎のまま・・・。

自転車で約25分

11

飛島渚の鐘

島の西側一番のビュースポット

飛島の西海岸 荒崎にある渚の鐘。荒崎は日本の渚百選にも選ばれている美しい海岸。ここからは御積島や烏帽子群島が見え、島の西側で一番のビュースポットです。渚の鐘の音を聞きながら見る絶景や日本海に沈む夕日は格別。癒しのひとときをどうぞ。

自転車で約10分、案内標識76から徒歩10分

12

鼻戸崎展望台

鳥海山のビュースポット

ここ鼻戸崎展望台からは、鳥海山と日本海の絶景を見ることができます。北前船の船頭たちもこの鳥海山を目印に酒田港やここ飛島に向かったことでしょう。やまがた景観物語おすすめビュースポットにも選ばれています。

徒歩で約15分

13

巨木の森

生命力豊かな 巨木の森

飛島の気候は温暖なため、幹廻り4mを超えるタブノキやアカマツの巨木を見ることができます。
歩道が整備されているので散策もおすすめ。巨木のパワーを感じながらバードウオッチングはいかがですか。

案内標識76まで徒歩10分、自転車で約15分
観光自転車返却後徒歩で約2分

14

勝浦港

定期船の発着地

神秘の島、飛島の旅はいかがでしたか?
バードウオッチングやダイビング、釣りなど飛島の遊び方は人それぞれ。飛島の自然の虜になってリピーターになる方もいるほど。
またぜひ飛島に遊びに来てくださいね!

GOAL