「おいしい食の都庄内」はフレンチレストランの街だった!

2020.06.01

山形県の庄内エリアは食材の宝庫。
日本海で水揚げされた新鮮な魚が日々手に入り、「温海かぶ」や「赤ねぎ」などの在来野菜も豊富。
そして、これらを使ったフランス料理店も実はいっぱいあるのです。
そんな庄内にフランス料理の種を蒔いたのが、東京の名門「東京ステーションホテル」や「東京會舘」、日生劇場内レストラン「アクトレス」などの一流レストランで腕を振るっていた太田政宏さん。
縁あって50年程前に酒田に移り住み、名店として知られる「ル・ポットフー」や「レストランロアジス」のオープンに携わりました。
そして、今でも後進の育成に尽力しています。
酒田という港町で誕生したフランス料理はその食材の良さと一流の技が見事にコラボレーションすることでたちまち話題に。
その後は、多くのシェフが庄内エリアで独自のアレンジを加えつつ、酒田ならではのフランス料理をそれぞれの感性で提供しています。
今回は全国的にも評価の高い5店をご紹介します!

フランス風郷土料理 ル・ポットフー

裏日本随一と称賛された「フランス風郷土料理」

創業は1974年。庄内エリアにフランス料理が根付くきっかけとなったお店のひとつであり、食通といわれる文化人たちに裏日本随一と評されました。
「とにかくお客様には笑顔で帰ってもらいたいんです。伝統の味を守るのも大切ですが、いつ訪れてもおいしいと言ってもらえるよう、日々創作を続けています」と5代目グランシェフ・加藤さん。
山形県内外の食通に支持されているのは、庄内浜の新鮮な魚介を使った魚料理の数々。
シェフ自らがその日水揚げされた魚を確認し、毎朝メニューを決めているのだそうです。
ガーリックバターで炒めたキノコとバイ貝をパイで蓋をした伝統的な『大越中バイ貝のパイ』や旬の魚介を使った『地元の魚のノルマンディー風グラタン』などはル・ポットフーを代表する一皿です。
現在お店は休業中。
2020年11月に現在の隣の建物に移転オープンする予定!
新生ル・ポットフーに期待しましょう!

【店舗情報】
店名: フランス風郷土料理 ル・ポットフー
住所:山形県酒田市幸町1-10-20 日新開発ビル 3F
アクセス:JR酒田駅から徒歩3分
電話番号:0234-26-2218
営業時間: 11:30~15:00(LO14:00)
定休日: 水曜、12/31、1/1
席数: 72席
駐車場: 40台(共有)

※こちらは移転オープン前の店舗情報です

Restaurant Nico

革新的で芸術的な料理のビジュアルがお客さんを虜に

「今、庄内エリアでは野菜作りに力を入れている若い農家さんが多いんですよ。個々の野菜のレベルも高いです。当店でも野菜を主役にしたメニューを多く提供しています。見た目や食感を工夫し、他のお店にはない料理を楽しんでもらえるように心がけています」とオーナーシェフの太田舟二さん。
太田さんが生み出す料理は、芸術作品のような美しい見た目が特徴。
「どんな味わいなのだろう?」とワクワクさせられるものばかりです。
地元のタマネギを使った『有機栽培のタマネギとコンテチーズのパイ包み~ゆずの香り~』は、一枚一枚丁寧にバラしたタマネギの皮にコンテチーズを挟み込んでミルフィーユ状にしたものをパイで包んで焼き上げるという、工夫を凝らした一品です。
ランチコースは2,000円~4,000円、ディナーコースは3,000円~12,000円となっており、さまざまな用途で利用できます。
また、ワインの種類も豊富なのでぜひ料理とのペアリングを楽しんでみてください。

【店舗情報】
店名: Restaurant Nico(レストラン ニコ)
住所: 山形県酒田市亀ヶ崎3-7-2
アクセス:日本海東北自動車道「酒田中央IC」から車で10分
電話番号:0234-28-9777
営業時間: 11:30~14:00/17:30~21:30(LO20:30)
定休日: 月曜(祝日の場合は翌日)
席数: 25席
駐車場: 13台

西洋割烹 花月

和と洋の融合で生み出す唯一無二のフランス料理

フランス料理に味噌などの発酵食品を隠し味として加えるなど、“和と洋の融合”をテーマに掲げるお店。
ディナーコース(2,450円~)の一品である『山形県産牛ほほ肉の赤ワイン煮込み~ブルゴーニュ風~』は、4時間煮込まれた牛ほほ肉が箸でもスッと切れるほど柔らかく絶品です。
また、コースのメインで選べる『本日のシェフのおまかせお魚料理』を考案するのは、オーナーシェフの阿部さんと息子でシェフの優樹さん。
「変わらないおいしさを大切にしています。子どものころに家族で食べに来てくれたお客さんが大人になってから改めて食べに来てくれた時、味が変わってないとホッとしてくれるんですよ」と阿部さん。
地元の人たちに馴染みのある魚を使いつつも、プロの技でここでしか味わえない料理に仕上げています。
席の間隔が広めでゆったりと過ごすことができる店内は、宴会ができる座敷もあるので老若男女、用途を問わず利用できるのも嬉しいです。

【店舗情報】
店名: 西洋割烹 花月(せいようかっぽう かげつ)
住所: 山形県酒田市こがね町2-25-10
アクセス:日本海東北自動車道「酒田中央IC」から車で5分
電話番号:0234-25-3966
営業時間: 11:30~14:00/17:00~21:00
定休日: 水曜
席数: テーブル30席、座敷24席
駐車場: 25台

ビストロ・デ・ポン

コース料理をよりリーズナブルに提供

創業23年目を迎えるビストロ・デ・ポンがあるのは住宅街の中。
フランスや東京、鶴岡で腕を磨いたシェフ・佐藤さんが作る本格フレンチをリーズナブルな価格で楽しむことができます。
ランチで人気なのが『チキンランチ』(1,100円)。
チキンランチのメイン料理は佐藤さんの気まぐれで変わりますが、この日は『チキンソテー~長ネギのソース~』。
分厚い鶏肉はしっとりと焼き上げられており、上には山形県三川の軟白ネギを使ったソースがたっぷりとかかっています。
これにスープ、パンorライス、ドリンクが付き、+330円で食後に手作りスイーツを楽しむのもおすすめです。
また、他にも4種類のランチコース(1,100円~)があるので、ワインやビールとともにお昼からフレンチを楽しむのもいいですね。
「お客さんの目線で料理を考えたり、価格を決めるようにしています。どのコースもリーズナブルな価格ですが、味は間違いありませんので、ぜひいらっしゃってください」と佐藤さんはおっしゃっていました。

【店舗情報】
店名: ビストロ・デ・ポン
住所: 山形県東田川郡三川町押切新田桜木23-9
アクセス:日本海東北自動車道「庄内空港IC」から車で10分
電話番号:0235-66-3523
営業時間: 11:30~LO13:30/17:30~LO19:30
定休日: 水曜
席数: 22席
駐車場: 10台

イタリアンフレンチ レコルト

アートのような一皿で女性を魅了

ホワイト、オレンジ、ブラウンを基調としたまるでカフェのような店内は温かみがあり、フレンチだからと気負わずに過ごすことができます。
コースでは地元の旬の食材を使い、どれもアートのような美しさ。
前菜の『紅エビとホタテと庄内産菜の花のタルタル仕立て』は、春の訪れを感じる一皿。
鶴岡の陶芸家・土田英里子さんが作ったお皿が美しい料理を引き立てています。
「くつろぎながら食事を楽しんでもらいたいです。それに、うちはデザートにも力を入れているのでぜひ味わってみてください」とシェフの難波さん。
デザートプレートのアイスやマカロンはどれも手作りで、コースの最後の最後まで楽しませてくれます。
ランチは1,200円~、ディナーコースは3,000円~。
ランチのコースは予約制、ディナーは完全予約制となっているのでご注意を。

【店舗情報】
店名: イタリアンフレンチ レコルト
住所: 山形県鶴岡市大塚町21-2
アクセス: 山形自動車道「鶴岡IC」から車で5分
電話番号:0235-28-2771
営業時間: 11:30~14:00/18:00~21:00
定休日: 火曜
席数: 22席
駐車場: 3台

庄内エリアにはフレンチを楽しめる名店がたくさんありますが、どこもリーズナブルな価格なのが特徴。
また、フレンチと一口に言ってもお店によって特徴はさまざまなので、ぜひいろんなお店に足を運び、お気に入りを見つけてください。

※掲載している料金などのデータは2020年3月末時点の内容です。変更になっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。