さくらんぼはもちろん、美味しい果物食べ放題!?
フルーツの里くしびきで旬を味わう

2021.07.21

突然ですが、「山形県の特産品」というと、どんなイメージが湧きますか?多くの方が「さくらんぼ」を思い浮かべるのではないでしょうか。

6月頃の山形県といえばさくらんぼの最盛期。スーパーや産直の目玉商品として販売されていたり、さくらんぼ狩りができたりするのですが……ここ庄内地方にも、果物生産で有名な場所があるんです。

今回は、旬のさくらんぼを求めて、県下有数の果樹栽培地域である鶴岡市の櫛引(くしびき)エリアに行ってきました!

農園で朝活!早朝のさくらんぼ狩りでフレッシュな一日の始まり♪

鶴岡市の櫛引エリアは、櫛引観光協会のホームページで「フルーツの里」と紹介されているほど果樹生産で有名な場所。さくらんぼだけでなく、ぶどうやリンゴ、梨など様々な果物が栽培されており、観光果樹園も11園ほどあるのだとか。

今回お邪魔した「さくらん坊やの 鈴木さくらんぼ園」も、その櫛引エリアにある観光果樹園のひとつ。

例年は6月上旬~7月上旬までさくらんぼ狩りができるそうです。その期間中、特に佐藤錦が美味しいシーズンにだけ体験できるのが「朝摘みさくらんぼ」。その名の通り、気温が上がる前の早朝にさくらんぼ狩りができるというプランなのですが、何でも朝早い時間帯のさくらんぼは食感がパリッとし、粒が大きく甘みも増しているそう。どんな味なのかとても気になります。

朝摘み体験のスケジュールはというと、午前6時10分~20分の間に現地で受付を行い、午前6時20分~午前7時までの40分間でさくらんぼ狩りを行います。

まず農園の受付で検温と消毒、料金の支払いをし、朝摘み中に食べたさくらんぼの種を入れるための袋を受け取ります。小学生以上は1,500円、小学生未満は1人800円という良心価格。

また、基本的にさくらんぼ狩りは自分がその場で食べる分だけを摘みますが、もしお土産に持ち帰りたいという場合、100gサイズのダイヤカットのパックを500円で購入することもできます。

せっかくなのでパックも購入。これで朝摘みの準備はバッチリです。

受付が終わると、農園代表の宮城良太さんから、朝摘みさくらんぼの説明や、さくらんぼの摘み方の指南があります。どの樹の実も摘んでいいというわけではなくエリアが指定されている時もあるので注意が必要です。

とはいえ、現地には「入口」、「進む」、「ココカラ」という看板やビニール紐による区画分けなどの目印があるので、さくらんぼ摘みOKの場所がわからなくなる心配はありません。

農園の入口をくぐると、そこはもう、さくらんぼの木、木、木。圧巻の光景です。

私が取材に伺った日はあいにくの土砂降りだったのですが、天井はビニールの屋根で覆われており、また足元にもシートが敷かれているため、天気の良くない日でもさくらんぼ狩りを楽しむことができます。

佐藤錦に紅秀峰!さくらんぼ好きにはたまらないパラダイス

木々の間を移動し、いよいよ「摘んでOK」なエリアに到着したところで、早速さくらんぼ摘み開始です。それぞれの木には「佐藤錦」、「紅秀峰」といった札がかかっていてとても分かりやすいのですが……さくらんぼ素人の私からすると、どの木の実が美味しいのかわからず迷っていたところ、偶然にも友人に遭遇しました。

友人と言っても、ただの友人ではありません。何とこの方、櫛引地域産業振興プロジェクト推進協議会のメンバーで、フルーツの里推進員でもある馬場合さん。「くしびきフルーツ日記」というSNSのページで櫛引のフルーツの生育などを紹介している人なんです。

さくらんぼ農園でばったり出会えた幸運に感謝しながら、馬場さんオススメの木になっていた佐藤錦と紅秀峰を食べてみると……さわやかでとっても美味!

佐藤錦はサクッとした歯触りでさっぱりとしているのに対し、紅秀峰は甘みが際立つ熟れ具合。どちらも甲乙つけがたく、いくらでも食べられそうです。

ブランド品種として全国に名をはせている佐藤錦に、今年品種登録から30年を迎えたことで話題の紅秀峰、時期によってはそのほかの品種も1,500円で食べ放題なんて、贅沢だと思いませんか?

持ち帰り用の実を選定してダイヤパックに入れつつ、摘んださくらんぼを食べて……と忙しく繰り返していたら、あっという間に制限時間の40分が過ぎてしまいました。

さくらんぼ農家でデザイナー!?鈴木さくらんぼ園がとてもオシャレなワケ

鈴木さくらんぼ園受付の隣には、さくらんぼのお土産やオリジナル加工品などが販売されている直売ショップもあります。また、受付棟近くにはテーブルとベンチが設置された休憩エリアがあり、さくらんぼ狩りシーズンのうちわずか数日だけ「朝摘みさくらんぼ×朝カフェ」というレアなイベントも開催されるのだとか。(※2020年-2021年は中止)

ところで、鈴木さくらんぼ園のホームページや実際に現地を訪れて気になっていたことがありました。それは、ホームページにしても農園自体にしても、とてもオシャレでかわいらしいこと。

何故かを宮城さんにお聞きしたところ、夫の良太さん、妻の妙さんともに東京でデザイナーとして活躍されていたからで、農園のインテリアは良太さんが、黒板やホームページのグラフィック面に関しては妙さんが担当されたのだそうです。

山形が誇るさくらんぼの農家とデザイナーのハイブリッドだなんて、最強のご夫婦ですね……とお話を聞きながら思ってしまいました。

鈴木さくらんぼ農園では、朝摘みだけでなく日中から夕方までの時間帯でもさくらんぼ狩りを受け付けています。朝摘みに関しては前日17時までの予約が必要ですが、日中の時間帯は当日の予約もできるので、突然さくらんぼ狩りに行きたくなった時でも安心ですよね。

また、鈴木さくらんぼ園のホームページ上では、栽培されているさくらんぼの種類、味の特徴や時期、さくらんぼ狩りに適した服装、上手なさくらんぼの摘み方などが可愛いイラスト付きで紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。

とはいえ、私のオススメはやはり朝摘みの回。朝から栄養たっぷりのさくらんぼを食べれば、一日の元気をチャージできそうだと思いませんか。

フルーツの里くしびきだからこそできる贅沢な朝活に是非参加してみてください。

さくらんぼ狩りの帰りには、食彩あぐりでフルーツサンデーを♪

フルーツの里くしびきを訪れたからには、フルーツ尽くしの一日を過ごしたい!

そう思った私が向かった先は、同じ櫛引エリアにある「産直あぐり」。その中でも特にお目当てとしたのが、櫛引地域の農作物のPRや農業活性化のため地元産の新鮮かつ安心・安全な素材を使ったメニューが多数提供される「農家レストラン食彩あぐり」です。

ここ食彩あぐりは食事以外にデザートのメニューにも力を入れており、特に地元産のフルーツを使ったサンデーが人気なのだそうです。

私が取材に伺ったのはさくらんぼシーズンの6月下旬。当然、さくらんぼのサンデーを注文しようと思っていたところ、6月限定メニューの「生さくらんぼサンデー」の写真が目に入りました。

通常のさくらんぼサンデーにはミルク味のソフトクリームの間にシロップ漬けになった櫛引産のさくらんぼが層になって入っているのですが、6月の限定メニューではさらに生のさくらんぼが乗っているというスペシャルバージョン。これは注文しないわけにはいかないですよね。

注文してから少し待っていると、お待ちかねの生さくらんぼサンデーが登場しました。紅白の見た目がとてもきれい。そして味はというと、甘すぎないミルク味のソフトクリームに甘酸っぱいさくらんぼが絡み合って、すいすいと食べ進みます。

通常は400円のサンデーですが、3が付く日はサン(3)デーの日で350円になるというお得な取り組みも行われていますので、皆さん是非お見逃しなく。

産直あぐりといえば、季節ごとの色々な企画を精力的に実施しています。しかし昨年から今年にかけてはやはり新型コロナウイルスの影響を受けてしまい、なかなか以前のようなイベント開催は難しいとのことでした。ですが、昨年に引き続き2021年も「先着限定で来店者にフルーツプレゼント」やサンデーの割引などを行う予定があるそうなので、気になる方はぜひ産直あぐりのHPやSNSをチェックしてみてくださいね。

食彩あぐりでは、朝から夕方の閉店時間まで、さまざまなメニューが提供されています。2021年7月以降は写真のメニューに一部変更があるとのことですが、その中でひとつ、オススメのレギュラーメニューを紹介していただきました。

それは、「野菜味噌ラーメン」。地元の旬の野菜のうまみと程よい辛さで、身体に元気を与えてくれるメニューだとのこと。是非とも食べてみたかったのですが、私が訪れた6月には残念ながらまだ提供されておらず……改めて野菜味噌ラーメンを食べに行かなければ、と心に誓いました。

もちろん産直もフルーツ尽くし!こちらも隅々まで見逃せないものばかり

食彩あぐりに行ったなら、産直あぐりでお買い物しない手はありませんよね。

産直では、初夏のさくらんぼに始まり、桃、70種類以上のぶどう、梨やりんご、柿、洋梨と多種多様な地元産の新鮮なフルーツが販売されています。さらにはフルーツを使ったサンドイッチやデニッシュ、最近流行りのマリトッツォにさくらんぼを使った「チェリトッツォ(6月限定)」もあり、思わずお財布のひもが緩んでしまうこと間違いなしです。

産直の奥には、櫛引観光協会の「観光果樹園紹介コーナー」も設置されています。

櫛引エリアでフルーツ狩りをしたいけれど土地勘がなくてどこに行ったらいいかわからないという場合、さくらんぼ狩りやぶどう狩りなどの収穫体験ができる農園の紹介を受けることができるので、こちらも是非利用してみてください。

庄内地方でも有数の果樹生産地である鶴岡市の櫛引エリアは、新鮮な地元産のフルーツを食べて、遊んで、買ってとトータルに楽しむことができる果物のパラダイス。ご家族で、カップルで、友達同士で、もちろんおひとりでも、1日通して過ごすことができる場所です。

私は1人でさくらんぼ狩り&フルーツサンデーを食べに行きましたが、目の前の果物にものすごく集中することができたので、また別の季節にひとりで遊びに行ってみようかなと思っています。

今回は季節的にさくらんぼ狩りでしたが、フルーツの里くしびきでは他にもぶどうや梨などの収穫体験を楽しめる場所が数多くあるので、気になる農園を訪れてみるのはいかがでしょうか。自分の手で摘んだりもいだりしたフルーツの味は格別ですよ♪


■さくらん坊やの 鈴木さくらんぼ園
住所:〒997-0323 山形県鶴岡市西片屋片貝112-1(自宅) 宮城 良太
電話番号&FAX:0235-57-4061
電話番号(携帯):080-6649-4715
Eメール:info@sakuranbouya.com
ホームページ:https://sakuranbouya.com/
さくらんぼ狩り料金:小学生以上1,500円、小学生未満800円(2021年7月現在)
※さくらんぼ狩りの期間は年ごとに変わるため、Webサイトもしくは直接農園にご確認ください。

■産直あぐり、食彩あぐり
住所:〒997-0332 山形県鶴岡市西荒屋字杉下106-3
電話番号:0235-57-3300
FAX:0235-57-4243
ホームページ:https://santyokuagri.jp/index.php
営業時間:(産直あぐり)9:00〜17:00/ (食彩あぐり)9:00~15:00

■櫛引観光協会
住所:〒997-0332 山形県鶴岡市西荒屋字杉下106-3 (産直あぐり内)
電話番号&FAX:0235-57-3921
E-Mail: kusibiki.kankokyokai@gmail.com
ホームページ:http://kushibiki-kanko.sakura.ne.jp/wp/

■くしびきフルーツ日記(櫛引地域産業振興プロジェクト推進協議会)
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※記事内に登場するメニュー、価格は取材を行った2021年6月当時のものです。現在はメニューや価格に変更がある場合があります。

<ライター紹介>

ライター:ガンバリーニ杏子
神奈川県鎌倉市出身。2018年3月にフランス人の夫とともに酒田市に移住。
ライター仕事や翻訳・通訳業、ブログ「ボンジュール庄内」運営のかたわら、2020年6月より酒田市中心商店街にボードゲームカフェ&バー「Chez Pierre(シェ・ピエール)」を夫とともにオープン。北庄内地域通訳案内士の資格も所持。愛猫の「ぽんぽん」に齧られるのが日課。

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