初心者も上級者も一緒に楽しめる!日本で唯一の“R天国”・湯殿山スキー場

2022.02.03

こんにちは、地元ライターの國本です。

いよいよ冬本番!そして冬といえばウインタースポーツですよね。
山形県でウインタースポーツといえば蔵王をイメージする方が多いかと思いますが、ここ庄内にも「櫛引たらのきだいスキー場」「羽黒山スキー場」「松山スキー場」「湯殿山スキー場」などのスキー場があります。

そこで今回は、庄内地方最大規模のスキー場であり、“R(アール)天国”として全国のプロスノーボーダーからも注目される「湯殿山スキー場」を訪問。湯殿山スキー場でパーククリエイターとして活躍される丸山淳さんより、その魅力を解説いただきました!

(※)2021年12月に取材した内容となります。

湯殿山スキー場とは?

県内有数の豪雪地帯である鶴岡市朝日地域(旧朝日村)に位置する「湯殿山スキー場」。ゲレンデ自体はコンパクトながら、「林間コース(初級)」「正面ゲレンデ(中級)」「ロマンスリーゼンコース(中級)」「上級コース」さらにはキッカー(ジャンプ台)などが併設された「スノーパーク」など、初心者から上級者、スキーヤーからスノーボーダーまで、幅広く楽しむことができる多様なスポットがあります。

(公式サイトより)

ゲレンデ内にはそり乗り場、雪だるまづくり広場などがあるほか食堂と売店がある「ヒュッテ丸森」内にキッズスペースも併設されているので、小さなお子様連れの方も安心して過ごすことができます。

また、全日本スキー連盟公認のスキー&スノーボードスクールが常設されているので、スキーやスノーボードが初めてという方や、経験者だけどスキルアップしたい方など、どなたでも気軽に利用することが可能ですよ。スクールは当日受付も可能ですが、受入数に限りがあるので特に土日祝日などは事前予約がオススメです。

日本で唯一!ゲレンデ全体に“R”が散りばめられた“R天国”

近年、湯殿山スキー場は“R(アール)天国”と呼ばれるようになりました。RとはRadius(=半径)の略で、楕円を左右半分に切って横から見たとき、底のなだらかな箇所からカーブにさしかかっているところを指します。冬季オリンピックの競技にもなっているスノーボードのハーフパイプを想像してみるとわかりやすいかもしれません。

現在多くのスキー場がゲレンデ内にジャンプ等のアクションを楽しめる「スノーパーク」を有し、その中にハーフパイプやキッカー(ジャンプ台)などを設置していますが、湯殿山スキー場のすごいところはなんとこの“R”がスノーパーク内のみならずゲレンデ全体に散りばめられていること!これが、湯殿山スキー場が“R天国”と呼ばれる所以です。

この“R天国”のゲレンデを作り出したのが、他でもない丸山さんです。実は丸山さん、スノーパーククリエイターとして働く以前は、プロスノーボーダーを目指して国内外のスキー場でトレーニングしていた経験が。海外のスキー場では初心者も上級者もみんなが同じゲレンデで滑り、上手い人を近くで見た子どもたちがその姿に憧れて練習する様子は、見ていてとても良いなと思っていたそうです。その一方で、日本ではレベル別にコースが分かれてしまっていることがほとんどでした。

「ゲレンデ全体をRにすることで、同じコースの中でRで遊ぶ人もいればなだらかな場所で遊ぶ人もいたりと、それぞれのレベルに合わせた楽しみ方ができるようにしました。」
と、丸山さん。このようにゲレンデ全体にRが散りばめられているスキー場は、日本でも湯殿山スキー場だけなのだそうです。作る側と滑る側、両方に本気で取り組んできた丸山さんならではの視点と熱意が、湯殿山スキー場の唯一無二の魅力を作り出しているのだなと感じました。

ちなみに、Rはこちらの巨大な機械によって作られます。いくら巨大とはいえ、広いゲレンデのRをこの一台で作って行くのは、途方もない作業に感じられますね…!


湯殿山スキー場Youtube公式チャンネルより(2020年)

東北で初めて!スノースケートのレンタルも開始

湯殿山スキー場のおすすめポイントはRだけではありません。なんと今年度から、東北で初めて「スノースケート」のレンタルも開始したのです。

スノースケートとは、スノーボードとスケートボードを組み合わせたようなもの。板に足を固定する“ビンディング”がなく、スケートボードのように板の上にそのまま乗って雪の上を滑ります。一般的にスキーやスノーボードではパウダースノーなどを好む方が多いですが、一方のスノースケートは雪質に左右されにくく、水分を含んで重たくなったいわゆる「シャバ雪」でも楽しむことが可能です。

「1日の中で雪のコンディションがコロコロと変わることも多いため、例えば最初はスノーボードを楽しんで、雪質によって板が滑りにくくなったり、飽きたりしたら今度はスノースケートをレンタルする、という風にいろんな遊び方で湯殿山スキー場を楽しんでもらえたら」と、丸山さんは話します。

スノースケートのレンタル料は1時間500円〜と、気軽に借りられる値段設定も嬉しいですね!

冬は湯殿山スキー場でお得にウインタースポーツを楽しもう!

全国で唯一の“R天国”、そして東北初のスノースケートレンタルなど、ここならではの魅力がたっぷりと詰まった湯殿山スキー場、さらにお得なリフトサービス企画も用意されています。

毎月第1土曜日、毎週火〜木曜日は「レディースデー」で女性のリフト1日券が40%オフの1,920円(税込)になるほか、小学校就学前のお子様はいつでもリフトが無料、さらに毎月第3日曜は小学生も無料に。曜日に関係なく、ファミリー1日券もありますので、家族でウインタースポーツを楽しみたい方にはもってこいですね!

これまで来たことのある方も、まだ来たことのない方も、進化を続ける湯殿山スキー場に是非足を運んでみてください!


【施設情報】
施設名:湯殿山スキー場
住所:〒997-0532 山形県鶴岡市田麦俣字六十里山104-5
アクセス:鶴岡駅から車で約50分、山形自動車道 湯殿山ICから車で約10分、山形自動車道 月山ICから車で約20分
電話:0235-54-6450
駐車場:あり
駐車料金:無料
営業時間:8:45~16:30
※2021年12月11日(土)~2022年4月3日(日)まで
定休日: 3月の毎週水曜日と4月1日
レンタル:あり(スキー、スノーボード、靴、ストック、ウェアー等)

<ライター紹介>

地元ライター:國本 美鈴(くにもと みすず)
埼玉県深谷市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、都内の情報・通信系企業にて新規事業立ち上げやメディアの編成・PR等を担当したのち、2019年7月〜庄内に移住。現在、庄内町地域起こし協力隊観光PR担当として、イベントの企画やSNS等を活用した地域の情報発信などを行うほか、北庄内地域通訳案内士の資格も持つ。これまで訪問した国は45カ国という大の旅好き。庄内の魅力を県内外、そして海外の人にも発信すべく奮闘中!

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