徒歩&公共交通機関で行ける!酒田市 町歩きスポット

2020.10.30

こんにちは、地元ライターの國本です。

山形県と言えばザ・車社会。庄内地方も例に漏れず、観光スポットも車移動の方が便利な場所が多く存在します。

一方で、旅行プランを考える際に車移動が前提となると、運転に自信がない方や、旅行中お酒を嗜みたいという方にはネックになることもありますよね。私自身、東京に住んでいた頃はペーパードライバーだったので、どこかへ旅行する際は極力車を使わずに行けるスポットを探していました。

しかしながら、庄内には車がなくても徒歩や公共交通機関を使って行ける魅力的なスポットがたくさんあるのです!
今回はその中から、酒田市内中心部の町歩きにぴったりなおすすめスポットをご紹介します。

※掲載の情報は2020年10月時点のものです。

観光からお買い物まで!“米どころ庄内のシンボル”「山居倉庫」

  • 山居倉庫

かつて北前船による交易で栄えた港町酒田。ここ山居倉庫は、北前船交易の主力商品であったお米の保管倉庫として明治26年(1893年)に建てられました。

現在は観光物産館や庄内米歴史資料館としての役割を担うほか、一部は現役の倉庫としても活躍。NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケ地としても有名です。

山居倉庫の見どころと言えば、何と言っても樹齢150年以上のケヤキ35本が連なる“ケヤキ並木”!
元々は強風や日差し対策のために植えられたものとのことですが、今では季節が変わるごとに違った表情を見せるこのケヤキ並木を一目見ようと、大勢の人が山居倉庫を訪れます。

物産館では酒田の特産品を中心に購入することができるので、お土産を買うついでとして、酒田町歩きの拠点として、是非お立ち寄りください。

【施設情報】
施設名:山居倉庫
住所:998-0838 山形県酒田市山居町1-1-20
アクセス:酒田駅より「るんるんバス」酒田駅大学線で約8分・車で約5分
電話:0234-24-2233(酒田観光物産協会)
駐車場:あり
駐車料金:無料
時間:9:00~18:00 (12月〜2月は9:00〜17:00)
定休日:年中無休(「酒田夢の倶楽」は1月1日)
旅の合間に!酒田の地酒飲み比べ

旅の合間に!酒田の地酒飲み比べ

日本酒の一大産地である山形県。庄内だけでも18の酒蔵があり、ここ酒田市にはそのうちの7つの酒蔵が存在します。
 
せっかく徒歩で観光するなら、日本酒も楽しみたい!という方には、山居倉庫の「酒田夢の倶楽」内にある地酒の飲み比べができる飲食コーナーがおすすめ。こちらでは、酒田市内の酒蔵の日本酒をワンショット110円(税込)で味わうことができます。
 
お土産に日本酒を買いたいけど何にしようか迷っている方も、まずはこちらで飲み比べてみてはいかがでしょうか。

庄内浜で水揚げされたばかりの海鮮を堪能!「さかた海鮮市場」

  • 海鮮市場 海鮮どんや とびしま

港町に来たからには、やっぱり美味しい海鮮を楽しみたい!という方にはマストで訪ねていただきたいのが、酒田港すぐそばにあるさかた海鮮市場。

1階の菅原鮮魚では庄内浜で水揚げされた新鮮な海の幸や加工品を購入することができます。ご相談に応じてお持ち帰り用の箱詰めも対応しているので、地酒とともに宿で晩酌、という楽しみ方もできますね。

さらに2階の「海鮮どんや とびしま」では、それら海の幸をたっぷり使った舟盛りや海鮮丼などのメニューをその場で味わうことも可能。大満足の味とボリュームにも関わらずとってもリーズナブルなのは、まさに魚屋直営店ならではです!

人気メニューは早い時間帯に売り切れてしまうこともあるので、お目当てのメニューがある方は是非早めに訪ねてみてください。

【施設情報】
施設名:さかた海鮮市場 ㈱菅原鮮魚(1F)/海鮮どんや とびしま(2F)
住所:〒998-0036 山形県酒田市船場町2丁目5-10
アクセス:酒田駅より「るんるんバス」市内循環C線の「山銀前」バス停から徒歩約5分、酒田駅から車で約8分、山居倉庫から徒歩約11分
電話:㈱菅原鮮魚 0234-23-5522/海鮮どんや とびしま 0234-26-6111
駐車場:あり
駐車料金:無料
時間:
㈱菅原鮮魚 8:00〜18:00/
海鮮どんや とびしま【朝の部】7:00~9:00 【午後の部】11:00~19:00*
定休日:下記公式サイトにてご確認ください。

*2020年10月現在、平日の午後の部の営業を18:00(L.O17:30)にて終了とさせていただいております。最新の営業時間につきましては、公式サイトにてご確認をお願いいたします。
剥きたての海の幸をその場で…ペロリ!

剥きたての海の幸をその場で…ペロリ!

1階の海鮮市場では、市場で売られているホタテやサザエなどをその場で剥いてもらい、食べることができます。2階で舟盛りや海鮮丼を食べた後の〆や、観光の間に小腹を満たしたい時にもまさにうってつけ!夏には季節限定で岩牡蠣やウニを楽しむこともできます。
 
その場で剥ける食材はその時々によって異なるので、まずはお店のスタッフにお声掛けください。

全国で唯一!2体の“日本版ミイラ”即身仏が奉られる「海向寺(かいこうじ)」

  • 海向寺

皆さんは“即身仏”をご存知でしょうか。よく“日本版ミイラ”とも表現される即身仏ですが、死後に人工的または偶然にその姿となったミイラに対し、即身仏は僧侶が厳しい修行の末に生きたまま土中の石室に入り、そのお姿になられた状態を指します。

日本に現存する即身仏は17体ですが、庄内にはそのうちの6体が存在。中でもここ海向寺には、全国で唯一「忠海上人(ちゅうかいしょうにん)」「円明海上人(えんみょうかいしょうにん)」の2体の即身仏が奉られています。

恥ずかしながら私自身、庄内に来るまでは即身仏の存在を知らなかったのですが、海向寺ではどのような修行をして即身仏となられたのかについて、初心者にもわかりやすく説明してくれます。即身仏を知らなかった方、初めて即身仏をお参りすると言う方にもおすすめです。

【施設情報】
施設名:真言宗智山派 砂高山 海向寺
住所:〒998-0037 山形県酒田市日吉町2-7-12
アクセス:酒田駅より「るんるんバス」酒田駅大学線の「中町西」バス停から徒歩約8分、JR酒田駅から車で約6分、相馬樓から徒歩約5分、さかた海鮮市場から徒歩約10分
電話:0234-22-4264
拝観料:大人500円、高校生300円、小中学生200円
駐車場:あり
駐車料金:無料
時間:9:00〜17:00(11月〜3月は9:00〜16:00)
定休日:火曜日、1月1日〜1月3日
即身仏のご加護を手元に!“即身仏の衣入り御守”

即身仏のご加護を手元に!“即身仏の衣入り御守”

12年に一度衣替えをする海向寺の即身仏。なんと海向寺では、衣替えが終わった後、即身仏が身につけられていた衣の一部を小さく切って入れた御守りを手にすることができます!
 
「忠海上人」「円明海上人」のお二方の衣が入ったものから、交通安全、縁結び、安産、合格を祈願する御守まで種類やデザインもさまざま。お参りの記念にお手に取って見てはいかがでしょうか。

舞娘さんと記念撮影!国の登録文化財「相馬樓」

  • 相馬樓

江戸時代から200年続いた酒田を代表する料亭「相馬屋」を修復し、平成12年(2000年)に観光スポットして生まれ変わった「相馬樓」。

こちらでは、「酒田舞娘」の踊りとお食事を楽しむことができるほか、大正ロマンを代表する詩人画家・竹久夢二の東北初となる美術館も併設されています。明治27年(1894年)の庄内地震の大火の直後に焼け残った土蔵を取り囲んで建てられた木造の母屋は、国の登録文化財にも指定されており、それだけでも一見の価値がある建物です。

相馬樓のおすすめポイントは、何と言ってもそのおもてなし。入り口に入るやいなや舞娘さんがお出迎えしてくれる*ほか、演舞が終わった後は舞娘さんがゲスト1組1組と記念撮影もしてくれます。旅の思い出作りにぴったりですね。

*新型コロナウイルス感染防止のため、2020年10月現在は一旦お出迎えを中止しております。

【施設情報】
施設名:舞娘茶屋 相馬樓/竹久夢二美術館
住所:〒998-0037 山形県酒田市日吉町1丁目2−20
アクセス:酒田駅より「るんるんバス」酒田駅大学線の「中町西」バス停から徒歩約8分、酒田駅から車で約5分、海向寺から徒歩約5分、さかた海鮮市場から徒歩約10分
電話:0234-21-2310
入館料(演舞チケット):大人1,800円、中高生・大学生1,000円、小学生以下無料
駐車場:あり
駐車料金:無料
時間:10:00〜16:00 (最終入館15:30)
定休日:水曜日

※2020年10月現在、新型コロナウイルス感染防止のため完全予約制・舞娘演舞のみの開樓となっております。詳細につきましては直接施設までお問い合わせください。
歩き疲れたら…「茶房くつろぎ処」でちょっと一息♪

歩き疲れたら…「茶房くつろぎ処」でちょっと一息♪

相馬樓の一階にある「茶房くつろぎ処」では、ゆっくり座って喫茶をたのしむことができます。
 
2020年10月現在は、竹久夢二の愛した焼き菓子を再現した「ガルバルジー」を提供しており、温かい珈琲とともに味わうことができます。
歩き疲れた時の小休憩の場としてもぴったりですね。

酒田観光のつよ〜い味方!「るんるんバス」に乗ってみよう

車がない!けど庄内を観光したい!と言う方におすすめしたいのが、酒田市内を走る酒田市福祉乗合バス「るんるんバス」。1回の乗車は200円で、酒田駅や主要観光施設に停車します。

上でご紹介した施設やその近くにも停車するので、徒歩観光を考えている方は是非ご活用くださいね。

「るんるんバス(酒田市福祉乗合バス)」詳細はこちら

目的地(観光施設)別バス時刻表はこちら

<ライター紹介>

地元ライター:國本 美鈴(くにもと みすず)
埼玉県深谷市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、都内の情報・通信系企業にて新規事業立ち上げやメディアの編成・PR等を担当したのち、2019年7月〜庄内に移住。現在、庄内町地域起こし協力隊観光PR担当として、イベントの企画やSNS等を活用した地域の情報発信などを行うほか、北庄内地域通訳案内士の資格も持つ。これまで訪問した国は45カ国という大の旅好き。庄内の魅力を県内外、そして海外の人にも発信すべく奮闘中!

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