登山YouTuberかほさんと行く!花の鳥海山で鳥海湖トレッキング
2022.10.14こんにちは、地元ライターの國本です。
日本百名山の一つに数えられる名峰・鳥海山。標高は2,236m、山形県と秋田県にまたがる独立峰で、山頂に雪が積もった姿が富士山に似ていることから「出羽富士(でわふじ)」と呼ばれることも。山全体が国立公園に指定されており、様々な高山植物が楽しめる「花の百名山」としても有名です。
そこで今回は、チャンネル登録者数25万人(2022年10月時点)を超える人気YouTubeチャンネル「かほの登山日記」を運営する登山YouTuber・かほさんと共に、鳥海湖までのトレッキングに挑戦。鳥海山登山コースの中でも最も古い道である大平口(吹浦コース)を出発してから鳥海湖を見下ろせる御浜を目指すまでの様子を、たっぷり写真付きでレポートします!
(※)2022年7月末に取材した内容となります。
【前泊】まずは鳥海温泉「遊楽里」に宿泊して登山に向けパワーを充電!
今回前泊したのは、山形県の日本海側最北の遊佐町に位置する温泉宿・鳥海温泉「遊楽里」。大平口までは車で約30分程度とほど近いので、鳥海山登山の前後泊にも人気のお宿です。
日本海や山形・庄内の食材を使ったお料理も自慢の遊楽里。宿泊した日の夕食は、お造りや山形牛のタタキ、地魚のカレー揚げなど、旬の恵みがたっぷりのメニューでした。
そして、かほさんが「圧巻!」とコメントされていたのが、こちらの宿から見える日本海の夕焼け!日本海に沈む夕日と県内唯一の離島、飛島を眺めながらご飯を食べ、翌日の登山に向けてパワーを充電します。
【AM7:30】まずは海抜0mの地・釜磯海岸へ!
宿から出発してまず向かったのは、車で5分ほどの場所に位置する海抜0mの地・釜磯海岸。夏場は海水浴場として人気ですが、実は砂浜や海底から水が湧き出る様子を見られる日本でも数少ないスポットとしても有名です。砂浜を見てみると、確かに所々でポコポコと水が湧いているのを発見できます。
なんとこの湧水の正体は、鳥海山の伏流水。試しに水に指で触れて舐めてみると、「しょっぱくない!」と笑顔のかほさん。こちらの水は鳥海山に降った雨が長い年月をかけて滲み出した真水なので、海水とは異なりしょっぱくないのだそうです。釜磯海岸を訪れた際は、是非自分の舌でその味を確かめてみてくださいね。
釜磯海岸の情報はこちら
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【AM8:00】お弁当をピックアップして、いざ古の登山コース・大平口へ!
釜磯海岸を後にした我々は、鳥海山の4合目、標高約1,000m地点に位置する大平山荘へと向かいます。今回は昼食用のお弁当(※)をお願いしましたが、宿泊もできるほか、日帰りの入浴、食堂、売店もあるので、登山の拠点としておすすめですよ。
(※)お弁当は、大平山荘、又は関連施設宿泊者限定で販売。(要予約)
大平山荘公式サイト
(※)お弁当は、大平山荘、又は関連施設宿泊者限定で販売。(要予約)
大平山荘公式サイト
無事お弁当をピックアップしたら、車で2分ほど移動し、今回の登山口である大平口(吹浦コース)へ。登山案内所にて登山者カードを記入して、いよいよ出発です!
なお、車でお越しの場合登山口のすぐそばに駐車場があるほか、JR酒田駅・遊佐駅・鳥海温泉「遊楽里」など複数の拠点からは乗合タクシーも利用できますので、車での移動をしない方や下山時に違う登山口へと向かう際などは是非ご活用ください。
乗合タクシーのご案内はこちら
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【AM8:30】いきなりこの日最大の難所へと突入!?
鳥海山の登山コースの中でも最も古いコースとして知られる大平口。古の道というだけあってやや急な勾配の坂があるコースで、登り始めて早々に最大の難関と言われる「伝石坂(つたいしざか)」が現れます。初心者に人気の高い象潟口(鉾立コース)と比較すると、少し勾配のきついコースです。
登山初心者の私は早々に息が上がる中、今回同行いただいたガイドの阿曽さんと余裕の表情で景色を楽しむかほさん。さすがです…。
1時間ほど急な坂を登って辿り着いたのは、眺望スポットである「見晴台(みはらしだい)」。この日はあたり一面が霧で覆われており、残念ながら日本海を眺めることはできませんでしたが、天気の良い日であればここから日本海を一望することができます。阿曽ガイド曰く、10時前後が一番霧の発生しやすい時間帯なのだそう。
【AM10:45】雪渓を眺めながら雪解け水をゴクリ!
見晴台をすぎると樹林帯を抜けて一気に視界が開き、なだらかな道が現れます。先ほどまでの急勾配の道を登っていた時より身体もだいぶ楽になり、私も周りの景色を見る余裕が出てきました。
しばらく進んでいくと、「河原宿」に到着。7月下旬にもかかわらず、まだまだ雪渓が残っていて、空気も少しひんやりしていました。
ここで少し休憩をとり、雪溶け水を汲んでゴクリと飲むかほさん。思わず目をつむり「冷たい!」と一言。登山で温まった身体に、雪解け水が染み渡るようです。
【AM11:45】まるでお花畑!色とりどりの高山植物に目を奪われながらトレッキング
さらに先へと進んでいくと、いよいよ今回のトレッキングのメインと言っても過言ではない、たくさんの高山植物たちが姿を現してくれました。かほさんも足を止めて植物たちをカメラに収めます。ちなみに先が雲で隠れていますが、この背景に映るのは鳥海山の山頂(新山)です。
ここで一部ではありますが、鳥海山を彩る花々を紹介します。
ここで一部ではありますが、鳥海山を彩る花々を紹介します。
こちらは「チョウカイアザミ」。鳥海山の特産植物で、日当たりの良い草地に生え、大きく下向きに濃赤紫の花をつけるのが特徴です。
こちらはチョウカイフスマ。鳥海山のシンボルとも言える特産植物で、外輪山の岩場に生えています。
そしてこちらが「コバイケイソウ」。偽高山帯から高山帯の草地にかけて生える多年草で、約4年に1度豊作を迎えることから“オリンピックフラワー”とも呼ばれる花ですが、今回訪問した際は見事に群生していました。
色とりどりの花が咲き乱れるお花畑のような山中を歩きながら、かほさんからも満面の笑みが溢れます。
【PM 0:30】鳥海湖を一望!目的地・御浜に到着
お花を見ながら歩き進めていくと、いよいよ目的地である「御浜」へ到着。ここからは、鳥海湖を上から見下ろすことができます。この日は霧もありましたが、なんとか鳥海湖の姿を見ることができました!ちなみに鳥海湖付近は一瞬で霧がかかったりするので、写真を撮りたいと思っている方は後回しにせず「今だ!」と思った瞬間に撮るのをおすすめします。
御浜には小屋があり、こちらで飲み物を購入したり、トイレ休憩をしたりすることができます。なんと缶ビールや日本酒なども販売されていました!
ここで我々は、鳥海湖を眺めながら昼食を取ることに。朝に大平山荘にてピックアップしたお弁当を開けてみると、焼き魚や唐揚げなどご飯に合う様々なおかずが!身体をたっぷり動かした後、自然の中で食べるお弁当は、美味しさもひとしおです。
ここで私はさらに、庄内産の発芽玄米と庄内柿など100%自然由来の原材料を使用したエナジーバー「SHONAI SPECIAL」をパクリ。下山に向けてパワーをチャージしました!
御浜付近では、ちょうど「ニッコウキスゲ」の群生を見ることができました。ニッコウキスゲは雪解けの度合いにより咲くといわれ、朝開いて夕方しぼむ一日花。辺り一面にニッコウキスゲが咲き乱れる様はまさに絶景です!
【PM4:30】再び大平口へと到着!トレッキング無事終了
PM1:30頃御浜を出発した我々は、行きと同じ道を通り、約3時間ほどかけて無事に大平口へと戻ってきました。お昼休憩も含めると8時間ほどのトレッキングコース。登山初心者の私は正直なところ最後まで登れるか不安な面もありましたが、最初の難関であった「伝石坂」を超えてからはあっという間で、景色や花を楽しんでいたらいつのまにか御浜に着いていたという印象でした。
私のように鳥海山の山頂まで登るのは体力的に自信のない方や、登山は好きだけど山頂を往復するほどの時間がないという方には、勾配のある箇所もありつつ景観を楽しめる今回のコースはまさにうってつけです。
私のように鳥海山の山頂まで登るのは体力的に自信のない方や、登山は好きだけど山頂を往復するほどの時間がないという方には、勾配のある箇所もありつつ景観を楽しめる今回のコースはまさにうってつけです。
今回のトレッキングの模様は「かほの登山日記」でチェック!
ライター紹介
地元ライター:國本 美鈴(くにもと みすず)
埼玉県深谷市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、都内の情報・通信系企業にて新規事業立ち上げやメディアの編成・PR等を担当したのち、2019年7月庄内に移住。2019年7月~2022年8月まで、庄内町地域起こし協力隊観光PR担当として、イベントの企画やSNS等を活用した地域の情報発信などを行う。北庄内地域通訳案内士の資格も持ち、これまで訪問した国は45カ国という大の旅好き。庄内の魅力を県内外、そして海外の人にも発信すべく奮闘中!
【作成記事】
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・【観光の舞台裏vol.6】時を奏でる宿 若葉旅館 若旦那(専務取締役) 矢野 慶汰
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・【観光の舞台裏vol.2】舞娘茶屋「相馬樓」芸妓 小鈴
・【観光の舞台裏vol.1】加茂水族館ボランティアガイド「岩ゆり」会長 石名坂績
埼玉県深谷市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、都内の情報・通信系企業にて新規事業立ち上げやメディアの編成・PR等を担当したのち、2019年7月庄内に移住。2019年7月~2022年8月まで、庄内町地域起こし協力隊観光PR担当として、イベントの企画やSNS等を活用した地域の情報発信などを行う。北庄内地域通訳案内士の資格も持ち、これまで訪問した国は45カ国という大の旅好き。庄内の魅力を県内外、そして海外の人にも発信すべく奮闘中!
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